ICLのメリット
1
メガネ・コンタクトなしで
過ごせるようになる
コンタクトレンズの定期的な取り外しや日々のケアが不要となり、裸眼での日常をもっと快適に楽しむことができます。また、常時メガネやコンタクトレンズを持ち歩く必要がなく、失くすリスクもないため、非常時にも安心です。
2
長い目で見ても視力が安定する
レーシックでは治療後近視のリバウンドが報告されていますが、ICL治療は手術後の視力変動が少なく、長期的に安定した視力を維持することが期待されます。
3
視力矯正の幅が広い
強度近視や角膜が薄い方など、他の屈折矯正では難しいケースでも適用が可能です。
4
安全かつ低侵襲な手術
ICLはSTAAR Surgical社が製造するレンズで、2014年に日本の厚生労働省から正式に認可を受けています。この治療は、ライセンスを取得した眼科医だけが実施することが許可されており、全世界での治療実績は200万眼を超えています。手術での切開は約3mmという微細なもので、この小さな切開は縫合の必要なく自然に治癒します。そのため、患者の目にかかるストレスや負担は極めて少ないと言えます。
5
痛みのない日帰り手術
手術時間は短く、点眼麻酔が使用されるため、痛みはほとんどありません。手術当日はごろごろとした違和感があるかもしれませんが、多くの方が手術の翌日には視力の回復を実感できます。
6
万が一の際は人工眼内レンズを
取り出すことも可能
ICL治療の大きな特徴の一つは、手術後に問題が生じた場合や視力の変動があった場合、挿入したレンズを取り出すことができる点です。これにより、手術前の状態に戻すことが可能となります。
7
ドライアイを起こしにくい
ICL治療は角膜の表面を削ることなく行われるため、レーシック手術後によく見られるドライアイのリスクが低いとされています。
ICLのデメリット
1
保険適応外
ICLは自由診療であり、保険適用の適用外になるため、全額自己負担となります。ただし、医療費控除の対象になります。
医療費控除について
医療費控除とは、一定の医療費を支払った際に、その金額を所得から差し引いて税金を計算することができる制度のことを指します。
具体的には、年間で支払った医療費が一定額を超えた場合、その超過分が税金から控除されることとなります。この制度のおかげで、ICL治療などの医療費を負担した際も、税金の軽減を受けることが可能となります。
2
レンズ到着まで時間がかかることも
ICL手術では、事前に行われる詳細な検査の結果をもとに、各患者さんの目の状態に最適なレンズを選択し、発注または特別注文します。もし所要のレンズが国内に在庫されていない場合、海外からの輸入や特別製造の依頼が必要となり、これにより手術までの期間がかかる可能性があります。
3
合併症について
ICL治療は手術時間が短く安全に受けられる手術ですが、外科的な手術ですので合併症のリスクが0というわけではありません。
感染症(眼内炎)
ICL治療は手術時間が短く安全に受けられる手術ですが、極稀に切開部から細菌が侵入し、0.02%の確率で「術後眼内炎」という感染症が発生することが知られています。 当院ではこのリスクを最小限に抑えるため、医師からスタッフまでが手術の際の環境管理に厳格に取り組んでいます。さらに、患者様への術前・術後のケアや注意点についての詳しい指導を行い、安全な手術を実現するための協力をお願いしております。
眼圧上昇
虹彩と水晶体の間にICLを挿入するため、虹彩が角膜側に押され房水の流れが悪くなり、眼圧が高くなることが報告されています。ただしこれは古いICLレンズを使用した時のみです。当院では最新のICLのみ使用しているため、眼圧が上がる可能性はほぼありません。ですが、術後に眼圧が上昇していないかどうかだけは気をつけて確認していきます。
白内障
とても低確率ですが、レンズが水晶体に接触すると白内障を生じます。白内障で視力が低下した場合、白内障手術が必要になる可能性があります。ICLを挿入する際に水晶体に接触するかどうかは、患者さんの目の状態と術者の技量によります。当院では術前に、白内障を生じるリスクがない目であることをしっかりと確認した上で手術に臨みます。また、術者の堀内医師は白内障手術に十分な経験を持ち、水晶体と接触する可能性はゼロに近いです。手術である限り合併症が0%とは言えませんが、当院ではほぼゼロに近い状況です。
ハロー・グレア
ICL手術の後、夜や暗い環境での光の見え方に変化が生じることがあります。具体的には、光がぼやけて見える「ハロー」と、眩しい感じがする「グレア」。全く感じることのない方もいらっしゃいますが、もし症状が出現した場合、時間が経つにつれて症状が軽減したり、気にならなくなる方がほとんどです。
結膜下出血
手術時に結膜下に出血を生じることがあります。その場合でも通常1-2週間で改善します。
老眼
40歳くらいから、調節力が弱くなるため手元が見えづらい老眼の症状が出始めます。ICLでは老眼を治療するわけではないので、年齢とともに老眼を自覚してしまいます。その場合は老眼鏡などを使用する形となります。