院内設備


  1. 院内設備

当院では、ICL実施前に多岐にわたる精密検査を実施し、患者様の目の健康状態を把握した上で、手術の可否を判断するために医師が目の状態を詳しく診察します。

さらに、ICL治療は多くの方に適応することができる特徴を持っていますが、目の特定の疾患がある場合や、レンズを挿入するためのスペースが不足している場合など、手術が適応できないケースも存在します。

また、眼底検査の際に瞳孔を開く目薬を使用するため、点眼後4時間程度は視界がぼんやりとすることが予想されます。このため、安全を考慮し、公共交通機関の利用や同伴者の運転によるご来院・帰宅をお願いしております。

適応検査で問題なければ、挿入するレンズの度数を決定するために正確な検査を行います。当院では眼科検査専門の国家資格保持者である視能訓練士(ORT)によって精密な検査を行っています。

当院で行うICL適応検査

視力計

ICL治療前・治療後の視力の状態を確認します。ICL治療後は裸眼視力で1.2以上になる方がほとんどです。

前眼部OCT
(CASIA2 Advance)

当院ではICL手術のリスクを最小限にすることが可能な前眼部OCT「CASIA2」による検査を行っております。

「CASIA2」は旧型の「CASIA」を更に上回る性能を誇る機器です。

前眼部OCT(光干渉断層撮影)は、最先端の非接触・非侵襲技術を駆使した検査装置で、前眼部の3次元撮影を可能にします。この装置は感染リスクを最小限に抑え、水晶体までの断面像や角膜の形状を詳細に計測する能力を有しています。

この装置は、ICLを挿入する際に必要な角膜の厚さや形状を正確に測定することができ、これにより治療の安全性と効果が大いに確保されます。角膜の特定のデータは、最適なレンズのサイズや形状の選択に直結し、手術の成功率を向上させる重要な情報源となります。

ICL手術では、レンズが眼内で的確に位置することが極めて重要です。前眼部OCTは、眼の前部構造の精密な3次元地図を提供し、手術中のレンズ配置の正確さを大幅に向上させます。

マルチファンクションレフケラトメーター
(MR-6000)

眼の屈折度数(近視、遠視、乱視など)と角膜の曲率半径(丸みの程度)を赤外線を用いて測定する装置で、さらに角膜の精密な形状や眼圧の測定も行うことができる最新の複合器です。

眼の度数の確認はもちろんのこと、角膜の曲率半径の測定は、ICLが眼内で適切にフィットするかどうかを判断するのに必要です。角膜の形状や曲率は、ICLの位置決めや安定性に影響を及ぼすため、この情報は手術の成功に不可欠です。

さらに、角膜の精密な形状の測定は、角膜の健康状態と手術後の視力回復の予測に役立ちます。正確な角膜データは、手術中の合併症のリスクを低減し、より良い治療結果をもたらします。

眼圧の測定も重要です。ICL手術では、眼内圧の管理が重要であり、事前に正常範囲内であることを確認する必要があります。

スペキュラーマイクロスコープ
(EM-4000)

スペキュラーマイクロスコープは、角膜内皮細胞の密度や形状を評価するために使用される高度な顕微鏡です。

ICLは、眼内に直接レンズを挿入する手術であり、角膜内皮細胞の損傷を最小限に抑える必要があります。角膜内皮細胞は、角膜の透明度を維持し、角膜浮腫を防ぐ重要な役割を担っています。そのため、手術前にこれらの細胞の数や状態を正確に把握し、適切な手術計画を立てることが重要です。

スペキュラーマイクロスコープによる検査は、角膜内皮細胞が正常に機能しているかを確認し、ICL手術が安全に行えるかどうかを判断するのに役立ちます。

光学式眼軸長測定装置
(0A-2000)

眼軸長(眼の長さ)や角膜曲率半径、前房深度、水晶体圧などを計測します。

ICL治療では、特別に設計されたレンズを眼内に挿入し、視力を矯正します。この際、レンズが眼球内の適切な位置に正確にフィットすることが極めて重要です。光学式眼軸長測定装置を用いて得られる眼軸の長さのデータは、ICLのサイズやデザインの選択に直接的な影響を及ぼし、手術の成功と視力回復の質を大きく左右します。

正確な眼軸長の測定が行われない場合、不適切なサイズのレンズを使用するリスクがあり、これは手術後の合併症や視力回復の不完全さに繋がる恐れがあります。そのため、正確な眼軸長の測定は、ICL治療の計画と実施において非常に重要なステップとなります。この検査を通じて、最適なレンズの選択が可能となります。

ICL治療機器について

当院では、CENTURION® ACTIVE SENTRY®(センチュリオンアクティブセントリー)という最新・最高級機器を使用してICL治療を行います。

当院では白内障手術の際にも使用している機器で、従来型と比べて非常に高い安全性・安定性を誇ります。

従来の機器は、眼圧を高眼圧状態(30〜40mmHg程度)にして手術を行います。眼圧を上げなければ安定した手術を行えないためです。

しかし、高眼圧という状態は実際のところ、眼にとって好ましくありません。

その点、センチュリオンアクティブセントリーを使用した手術では、内蔵された特殊なセンサーにより、手術中に眼圧の変化をいち早く検知し、状況に応じて機器が自動的に設定を調整することで、術中の眼圧を一定に保つことができるようになりました。

一般的な手術よりも低い眼圧での施術が可能となるため、手術中の合併症など、手術後の状態に影響を及ぼすようなリスクが軽減されます。これは数ある同種の手術機器の中でもセンチュリオンアクティブセントリーのみに搭載された機能です。

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