視力はどれくらいで安定しますか?
ほとんどの方が翌日から視力が良くなったことを実感しますが、安定するのには1ヶ月〜3ヶ月程度が目安です。
ICLができない人の特徴は?
ICLには受けられる条件がありますので、それらを満たしていない場合、ICL治療を受けることはできません。
18歳未満の場合は近視の進行が考えられるため、近視抑制の効果もあるオルソケラトロジー治療をおすすめしています。
ICLが受けられる人
- 18歳以上(未成年の際は、親権者の許可が必須です)
- 40歳以上の方(老眼の年齢)は、手術後の手元の視力を特に考慮し、検討が必要です
- 屈折値(ジオプター)が-6.00D以上の強度近視の方が対象です。ただし、-15.00Dを超える極度の近視や-3.00D以上-6.00D未満の中等度の近視の方は、特別な検討が求められます。
- 乱視が-4.50Dまでの方が適応となります
- 近視の度数が、少なくとも1年、理想的には1年半以上変動していないこと
- 白内障、緑内障、糖尿病網膜症、ブドウ膜炎などの眼の疾患が確認されないこと
- 重篤な糖尿病やアトピー性皮膚炎など、傷の治癒に影響する疾患がないこと
- 妊娠や授乳期間中でないこと
ICLで失明することってある?
ICLによって失明することはまずありませんが、外科的な手術になりますので可能性が0とは言えません。
手術過程で、約3mmの小さな切開からレンズを挿入するのですが、この際、極稀に細菌が眼の中に侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。具体的な確率としては、1/6,000(約0.02%)と非常に低いです。
当院ではこのリスクを更に減らすため、徹底した衛生管理と術後の過ごし方についての丁寧な説明を行っています。
リスクを最小限にするためにも、手術前後の注意事項は絶対に守るようにしてください。
乱視でもICLは受けられる?
ICLは乱視の矯正も可能です。度数としては5Dまで矯正が可能で、レーシックやオルソケラトロジーと比べて矯正範囲が広いことが特徴です。
ただし、不正乱視と呼ばれる、角膜(茶眼の部分)が凸凹した乱視(円錐角膜)の場合、ICL治療では矯正できません。
この場合、ハードコンタクトレンズなどでの矯正となります。
ICLで老眼は治る?
ICLで老眼は治りません。 老眼とは、40歳を過ぎると徐々に現れる、加齢による眼の調節能力の低下による症状です。
これにより、眼がよい方ほど「手元のものがはっきり見えない」という困難が生じます。
老眼は、眼のピントを合わせる機能の減少が主な原因です。
ICLは、近視や乱視の矯正には有効ですが、老眼の直接的な治療としては適用されません。
したがって、老眼の影響で手元の視界が不鮮明になった場合、近用の眼鏡(老眼鏡)の併用が必要になります。
ICL手術後に狭隅角や閉塞隅角、緑内障発作が起きると聞いたのだけど大丈夫?
可能性はあります。しかし、そのために当院ではCASIA2で検査をしています。
CASIA2を使用せずにICL手術をした場合に狭隅角になってしまうリスクが高くなると言われています。
当院では、旧型の「CASIA」から進化し、ICL手術のリスクを最小限にできる「CASIA2」による検査を行っておりますのでご安心ください。