ICLの手術方法
点眼麻酔
点眼薬により瞳孔(ひとみ)を大きく開かせ、目薬による麻酔を行います。点眼をさすときに少ししみる感じがありますが、注射による麻酔のような痛みはありません。

STEP
1
角膜切開
耳側の白目と黒目の境目の角膜を約3mm切開します。点眼麻酔を行っているため、ほとんど痛みはありません。

STEP
2
粘弾性物質(ヒアルロン酸)注入
先ほど切開した場所から、粘弾性物質(ヒアルロン酸ナトリウム)と呼ばれる、ゼリー状の物質を眼にいれます。こちらはクッション材の役割を果たし、眼内の組織を守ったり、レンズを入れる際の空間を保持することを目的とします。
STEP
3
ICL挿入
折りたたまれたICLレンズを挿入します。このときにぐっと押されるような感覚がする方が多いです(痛みはありません)。折りたたまれたICLレンズは10秒〜20秒程度でひとりでに広がります。

STEP
4
ICL固定
挿入したICLレンズを、虹彩と水晶体の間に固定します。

STEP
5
粘弾性物質(ヒアルロン酸)除去
3で入れた粘弾性物質(ヒアルロン酸ナトリウム)を除去するための吸引を行い、眼内をきれいに洗浄します。手術後の合併症リスクの一つである、術後眼内炎(手術により眼に細菌が侵入する症状)を防ぐためにもていねいに行います。
STEP
6
ICL手術終了
切開創は眼内圧によって自然に閉鎖し、自然治癒するので縫合することはありません。

STEP
7