【中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)】とは?原因・症状・治療法を解説

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最近、「視界が歪んで見える」「片目だけぼやける」と感じたことはありませんか?もしかすると、それは中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)かもしれません。

CSCは40代〜50代の忙しい世代の方に多く、特にストレスを抱えやすい方に発症しやすい病気です。放置すると視力が低下することもあるため、早めの診断と適切な対応が大切です。

今回は、CSCの原因や症状、治療法について分かりやすく解説しながら、治療法や対策をご提案します。

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)ってどんな病気?

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)とは、網膜の中心部(黄斑)に水が溜まる病気です。

  • 「中心性」 → 網膜の中心部に異常が起こる
  • 「漿液性」 → 液体が溜まることで症状が出る
  • 「網脈絡膜症」 → 網膜とその下の脈絡膜にトラブルが発生

この疾患の主な特徴は、「ある日突然、片目の視界が歪む」こと。
なんとなく違和感があっても、気のせいかな…と見過ごしてしまう人が多いんです。

また、初期の段階では見え方に軽い違和感がある程度で、日常生活に大きな支障が出ないことも多いため、放置されやすい病気でもあります。しかし、放置し続けると視力低下が進行し、仕事や生活に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。特に、働き盛りの男性は忙しくて眼科に行けなくて放置してしまう方も多いため「家族が見え方がヘンだと言っていた」という方はぜひ一緒に気をつけてあげてください。

なぜ中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)になるの?原因を知って予防しよう

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)を引き起こす主な要因は、次のようなものです。

  • ストレス…精神的・身体的なストレスが原因で発症しやすい
  • 喫煙…タバコが血流を悪化させ、症状を進行させる可能性
  • ホルモンバランスの変化…ストレスホルモン(コルチゾール)の影響
  • ステロイド薬の影響…長期間使用している方はリスクが高くなる

特に、強いストレスを抱えがちな40代〜50代の男性に多く発症する傾向があります。仕事や家庭のプレッシャーが大きい方は要注意です。

では、どのように予防できるのでしょうか?

CSC予防のためにできること

ストレスを管理する

リラックスできる時間を意識的に作りましょう。

禁煙する

タバコは血流を悪くするため、できれば控えましょう。

規則正しい生活を送る

睡眠不足はホルモンバランスを崩しやすくなります。

定期的に眼科を受診する

違和感を感じたら早めに専門医へ相談。

こうした習慣を心がけることで、CSCの発症リスクを抑えることができます。

CSCのサイン こんな症状に気をつけて

CSCの代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 視界の歪み…「文字が波打って見える」「真っ直ぐな線が曲がって見える」
  • 視力低下…「片目がぼやける」「くっきり見えない」
  • 中心部分の暗さ…「視野の中央が暗く感じる」
  • 色の見え方の変化…「色のコントラストが薄く感じる」

片目だけに症状が出ることが多いため、「なんとなく見えづらいけど、もう片方が見えてるし大丈夫」と放置してしまいがち。

しかし、放置すると視力の回復が難しくなることがあるため、異常を感じたらすぐに眼科を受診しましょう。

CSCのセルフチェック

その他のチェックシート

アムスラーチャート

直線が波打って見えるかどうかを確認することで、黄斑部の異常をチェックします。必ず片目ずつチェックしてください。

アムスラーチャート
  1. 30cm程度離れた距離から行います。新聞や本を読むためのメガネがあればかけたまま行って下さい。
  2. 片目を隠した状態で、表の中央にある黒い丸●を見つめます
  3. 片目が終わったあと、もう片目も行います。

下記のように見えたり、見え方に違和感がある場合は早めに眼科へお越しください。チェック用紙を印刷していただき、それに見え方を書き込んで頂いた上でお持ちいただきますとよりスムーズに診察が行なえます。

アムスラーチャートのチェック

コントラスト感度 簡易セルフチェック

コントラストが低いものを認識しづらくなっていないか、視機能の劣化を測定。

「おうちでかんたん見え方チェック『アイミルン』」

AImirun(アイミルン)は、視力測定を日常的に行い、変化にいち早く気づくきっかけを作ることを目的とした、眼科専門医との共同開発アプリケーションです。

セルフチェックを行い、もしかして?と思ったら眼科を受診しましょう。
もし何もなかったとしても、40代以上の方の20人に1人は緑内障と言われているので、40歳を過ぎたら年に1度は目の検査を行うことをおすすめしています。

どうやって診断するの?眼科で受ける検査

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)の診断には、以下のような検査を行います。

① OCT(光干渉断層計)検査

網膜の断面を撮影し、水が溜まっているかを確認する検査です。これにより、一目でCSCかどうかが分かります。

② 造影検査

加齢黄斑変性などの他の病気との鑑別が難しい場合、造影剤を使った検査を行います。これは少し大きな病院で受けることが多いですね。

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)の治療法 どうすればよくなるの?

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)の治療方法は、症状や重症度によって変わります。

① 自然回復を待つ(経過観察)

軽症の場合、数ヶ月で自然に治ることが多いので、経過観察を行います。

② 薬物療法でサポート

  • 血流を改善する薬(カルナクリン・カリクレイン)
  • ビタミン剤・サプリメント

③ レーザー治療(必要な場合のみ)

  • 通常のレーザー治療 異常がある部分にピンポイントでレーザーを当てる。
  • PDT(光線力学療法) より精密なレーザー治療。ただし、光過敏症が48時間続くので注意が必要。

まとめ あなたの目を守るために

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)は、ストレスや生活習慣が関係していることが多い病気です。放置しても自然に治ることもありますが、長期間治らなかったり、視力が落ちてきた場合は、すぐに治療を検討しましょう。

お忙しいかとは思うのですが「ちょっと見え方が変だな」と思ったら、そのままにせず、一度眼科で検査を受けてください。

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この記事の監修

経堂こうづき眼科院長
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