最近よく耳にする「ICL治療」。
ICLで眼がよくなった、メガネやコンタクトレンズがいらなくなった、と、SNS上で芸能人の方が発言されているのを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
非常に魅力的である一方で、中には「裸眼で過ごせるなら嬉しいけど、でも眼の手術なんでしょう?」「確かに近視などの理由で眼が悪いとはいえ、健康な眼を手術するってなんだか怖い。やめたほうがいいのでは?」と考えられる方もいらっしゃると思います。
ICL治療はまず
に分かれ、更に「ICL治療ができる方」の中でも
がいらっしゃいます。
今回の記事では、ICL治療に関してはもちろんのこと、ICLのメリットやデメリット、ICL治療のリスクを説明した上で、ICL治療ができる方・できない方、そこから更にICLをおすすめする方・おすすめできない方について詳しくお話していきたいと思います。
視力矯正手術を検討している方、またはICLについてもっと知りたいと思っている方にとって、参考になる内容を心がけています。
下記youtube動画では年間3万人以上の患者を診察している院長の上月が、対談形式でわかりやすく説明しておりますのでぜひ合わせてご覧ください。
ICL治療とは

ICL(Implantable Collamer Lens)は、眼内に特殊なレンズを挿入することで、近視・遠視・乱視の矯正が可能な手術です。
お手入れ不要のコンタクトレンズを眼の中に常に入れた状態、と思っていただくと分かりやすいかと思います。
手術自体は両眼15〜30分程度で終わります。目薬による麻酔を使用するため、痛みもほとんどありません。
また、眼内レンズを挿入するために眼の表面(角膜)に少しだけ切れ目をいれるのですが、こちらは3mm程度のため、手術が終わったあとに縫うこともありません。
ICL治療の流れ
1.点眼麻酔

点眼薬により瞳孔(ひとみ)を大きく開かせ、目薬による麻酔を行います。点眼をさすときに少ししみる感じがありますが、注射による麻酔のような痛みはありません。
2.角膜切開

耳側の白目と黒目の境目の角膜を約3mm切開します。点眼麻酔を行っているため、ほとんど痛みはありません。
3.粘弾性物質(ヒアルロン酸)注入
先ほど切開した場所から、粘弾性物質(ヒアルロン酸ナトリウム)と呼ばれる、ゼリー状の物質を眼にいれます。こちらはクッション材の役割を果たし、眼内の組織を守ったり、レンズを入れる際の空間を保持することを目的とします。
4.ICL挿入

折りたたまれたICLレンズを挿入します。このときにぐっと押されるような感覚がする方が多いです(痛みはありません)。折りたたまれたICLレンズは10秒〜20秒程度でひとりでに広がります。
5.ICL固定

挿入したICLレンズを、虹彩と水晶体の間に固定します。
6.粘弾性物質(ヒアルロン酸)除去
3で入れた粘弾性物質(ヒアルロン酸ナトリウム)を除去するための吸引を行い、眼内をきれいに洗浄します。手術後の合併症リスクの一つである、術後眼内炎(手術により眼に細菌が侵入する症状)を防ぐためにもていねいに行います。
7.ICL手術終了

切開創は眼内圧によって自然に閉鎖し、自然治癒するので縫合することはありません。
ICLのメリット
それではまず、ICLのメリットを確認していきます。そのあとICLのデメリットを見ていきましょう。
朝起きた瞬間からよく見える

眼が悪い方の中には、朝起きた瞬間、メガネを探すところから始めなければ…という方も多いのではないかと思います。
あるいは、うっかりコンタクトをしたまま寝てしまって、眼の調子が悪くなってしまった、というような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ICL手術を受けることで、裸眼での生活が可能になるため、朝起きた瞬間から「見える!」が実感できるようになります。
メガネ・コンタクト使用の際の不便が解消される

眼が悪い方の中には、メガネは不便なのでコンタクトばかり使っている、という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
たとえば、
など、見た目の観点でメガネを不便に感じる方もいらっしゃるでしょうし、
など、身体面で不便を感じている方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、そういった事情がありながらも、様々な理由でコンタクトレンズの使用自体が難しい方もいるかと思います。
しかし、コンタクトレンズは「高度管理医療機器」と呼ばれるものであり、適切な使用方法やケアを怠れば眼の病気になりますし、最悪の場合は「失明」のリスクを内包しています。
他にも、
などのお悩みをお伺いすることもあります。
ICL手術を受けることで、これらの不便・不満を解決することができます。
非常時にメガネ・コンタクトの心配をしなくてよくなる

避難袋の中に古いメガネを一つ入れておきましょう、と書いてある災害パンフレットは多いです。実際に、非常時にメガネが手元になくて困った、という声は非常に多く聞かれます。
日本では、数年に1度大きな地震などが起きています。
近視が強いと、メガネやコンタクトレンズがないと移動すら大変になります。ICLを行なっているとそのような心配なく生活を行うことができます。
大規模な災害以外でも、出先で急に一晩過ごさなければならなくなったにも関わらずメガネやコンタクト(あるいはコンタクトのケア用品)が手元になくて困ったという経験をされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ICL手術を受けることで、こういった心配がなくなり、いざというときの安心感に繋がります。
長期的な視力の安定
ICL治療と違い、レーシック手術の後では、時に視力のリバウンド(近視に戻ってしまう)が現れることがあります。
その点、ICLは視力の変動が少なく、長期にわたり安定した視力を維持することができると言われています。
広範な視力矯正適用範囲
近視や乱視が強い方ほど視力矯正の治療を考えることが多いかと思うのですが、実際のところそういった方は、レーシックやオルソケラトロジーでは適応外になることがほとんどです。
その点、ICLでは、強度の近視や遠視・乱視、角膜が薄い方でも適応になることが多いです。
安全で低侵襲な手術
ICLは、日本の厚生労働省から認可されたSTAAR Surgical社製の「ホールレンズ」を使用します。

世界中で200万眼以上の治療実績があるレンズです。
また、手術は約3mmの微細な切開で行われるため、切開箇所は自然に治癒し、患者さんへの負担は極めて小さいです。
当院では「センチュリオンアクティブセントリー」という、白内障手術でも使用する最高級・最新機器を使用してICL治療を行います。

痛みの少ない日帰り手術
手術の流れでもお話したように、ICL手術は目薬での麻酔を行います。また、両眼で30分程度と手術時間も短いため、痛みはほとんど感じません。
手術中の感想として
と仰られる方が多いです(もちろん個人差はあります)。
手術後の回復も早く、多くの方が翌日には視力の改善を実感できます。(視力の安定には1ヶ月〜3ヵ月程度必要です)
万が一の際は人工眼内レンズを取り出すことも可能
ICL手術後に問題が生じた場合や、視力に変動があった場合でも、挿入したレンズを取り出すことが可能です。
これにより、手術前の状態への復帰が可能となるため、安心して手術を受けることができます。
ドライアイのリスク低減
ICL手術は角膜を削らないため、レーシック手術後に見られがちなドライアイのリスクが低いとされています。これにより、目の乾燥に悩まされることなく、より快適な視力矯正が期待できます。
以上の点から、ICLは多くの利点を持つ視力矯正手術方法と言えます。
しかし、短時間で終わる・小さな切開創から、人体に安全な眼内コンタクトレンズをいれる、と言っても、ICLは外科手術です。
ICL治療の前には、メリットだけでなく、デメリットやリスクについても十分に理解することが重要です。
次の項目では、ICLのデメリットについて解説していきます。
ICLのデメリット
保険適応外

ICLは自由診療であり、保険適用の適用外になるため、全額自己負担となります。ただし、医療費控除の対象になります。
医療費控除とは、一定の医療費を支払った際に、その金額を所得から差し引いて税金を計算することができる制度のことを指します。具体的には、年間で支払った医療費が一定額を超えた場合、その超過分が税金から控除されることとなります。
確定申告が必要ですが、近年はマイナンバーカードがあればスマホで比較的容易に作成できるようになりました。「医療費控除のやり方」も踏まえた詳細に関しては、以下のリンクをご覧ください(PDFデータになります)
レンズ到着まで時間がかかることも

ICL手術では、事前に行われる詳細な検査の結果をもとに、各患者さんの眼の状態に最適なレンズを選択し、発注または特別注文します。もし必要なレンズが国内に在庫されていない場合、海外からの輸入や特別製造の依頼が必要となり、クリニックにレンズが届くまで、最長3ヶ月程度かかる場合があります。
※これは当院だけではなく、どの眼科で手術を受けても同じ状況にあります。
眼の手術と言われるとやっぱり怖い
眼の手術、しかも近視などが強いとはいえ健康な眼にメスを入れるのは怖い…と感じられるのは当然かと思います。
ただ、ICLの手術は「ICL治療の流れ」でもお話した通り、点眼麻酔での治療のため、痛みはありません。眼をつぶってしまうかも、という心配も、常に潤した状態の眼を器具で固定するため大丈夫です。
施術の最中、レンズを挿入するためにぐっと押されるような感覚があるくらいです。また、高度な技術を持った手術者が行うため、短時間で終了し、終わった後は「始まる前が一番怖かった」と仰られる方が多いです。
それでもやはり不安だという方は、ぜひ一度カウンセリングの中で、「受けたいけど怖い気持ちもある」という旨を気兼ねなくご相談ください。
当院では、不安を取り除けるようにお話させて頂きます。
合併症について
ICL治療は手術時間が短く安全に受けられる手術ですが、外科的な手術ですので合併症のリスクが0というわけではありません。
詳しくは、次の項目「ICLのリスクについて」の中で解説していきます。
ICLのリスクについて
先ほども述べたように、ICLは負担が少なく安全に受けられる手術ではありますが、眼にメスをいれることには違いありません。
なので、合併症のリスクが全くないわけではありません。
ICL治療の際に起こり得る合併症や、ICL治療後のリスクについて詳しくお話していきます。
感染症(眼内炎)
ICL治療は3mm程度の小さな穴を作り、そこからホールレンズをいれていきますが、極稀にこの微小な切開部から細菌が侵入し、0.02%の確率で「術後眼内炎」という感染症が発生することが知られています。
当院ではこのリスクを最小限に抑えるため、医師からスタッフまでが手術の際の環境管理に厳格に取り組んでいます。さらに、患者様への術前・術後のケアや注意点についての詳しい指導を行い、安全な手術を実現するための協力をお願いしております。
眼圧上昇・緑内障
虹彩と水晶体の間にICLを挿入するため、虹彩が角膜側に押され房水の流れが悪くなり、眼圧が高くなることが報告されています。ただしこれは古いICLレンズを使用した時のみです。
当院では最新のICLのみ使用しているため、眼圧が上がる可能性はほぼありません。ですが、術後に眼圧が上昇していないかどうかだけは気をつけて確認していきます。

白内障
とても低確率ですが、レンズが水晶体に接触すると白内障を生じます。白内障で視力が低下した場合、白内障手術が必要になる可能性があります。
ICLを挿入する際に水晶体に接触するかどうかは、患者さんの眼の状態と術者の技量、また目にフィットした眼内レンズを選べているかによります。
当院では術前に、「CASIA2」という最新の前眼部OCTにて眼の状態を確認の上、適切なサイズの眼内レンズを発注します。
※CASIAによる検査を行わない場合、緑内障や白内障のリスクが高くなると言われています。

また、術者の堀内医師は白内障手術に十分な経験を持ち、水晶体と接触する可能性はゼロに近いです。手術である限り合併症が0%とは言えませんが、当院ではほぼゼロに近い状況です。
ハロー・グレア
白内障ポータルサイト「ハロー・グレアって何?」より
ICL手術の後、夜や暗い環境での光の見え方に変化が生じることがあります。具体的には、光がぼやけて見える「ハロー」と、眩しい感じがする「グレア」。
全く感じることのない方もいらっしゃいますが、もし症状が出現した場合、時間が経つにつれて症状が軽減したり、気にならなくなる方がほとんどです。
結膜下出血

手術時に結膜下に出血を生じ、眼が充血したような状態になることがあります。その場合でも通常1-2週間で改善します。
老眼

40歳くらいから、調節力が弱くなるため手元が見えづらい老眼の症状が出始めます。
ICLでは老眼を治療するわけではないので、年齢とともに老眼を自覚してしまいます。その場合は老眼鏡やリーディンググラスなどを使用する形となります。
ICLができる人・できない人
ICLは比較的適応条件が広く、近視が強い・角膜が薄いなどの理由でレーシックやオルソケラトロジーが難しい場合でも、ICLであれば適応になることが多いです。
ICLが受けられる人

18歳以上の方※未成年は親権者の許可が必要
未成年の場合、親権者の許可があればICLを受けられます。
ただし、人の眼は20歳前後まで成長すると言われているため、未成年では眼の度数が安定していないことがあります。
そのため、未成年の方が近視治療を希望される場合、当院ではICLよりもオルソケラトロジーの治療をおすすめしています。
屈折値(ジオプター)が-3.00Dよりも近視が強い方
-3.00Dよりも弱い近視の方に関しては、現状適した眼内レンズがないためICLの適応外になります。
そういった方に対しては当院ではオルソケラトロジーによる近視治療をおすすめしています。
ICLが受けられない人

18 歳未満の方
上記の「ICLを受けられる方」の中でもお話しましたが、未成年の場合、親権者の許可があればICLを受けられます。ただし、人の眼は20歳前後まで成長すると言われているため、未成年では眼の度数が安定していないことがあります。
そのため、未成年の方が近視治療を希望される場合、当院ではICLよりもオルソケラトロジーの治療をおすすめしています。
前房深度(角膜と水晶体の距離)が2.8mm未満の方

ICL治療では、眼の中に小さな眼内コンタクトレンズをいれるため、眼に十分なスペースがないと緑内障などの疾患リスクに繋がります。このため、角膜と水晶体の距離である「前房深度」が2.8mm以上ないと安全に手術が受けられません。
当院では、最初の無料検査にて確認が可能です。
術前1年以内の屈折変化が大きい方
近視の度数が安定していない状態では、適切なICL(眼内コンタクトレンズ)を選ぶのが難しく、せっかくICLを入れても視力が悪くなってしまう可能性があります。
白内障、緑内障、糖尿病網膜症、ぶどう膜炎などの眼の疾患がある方
「眼の疾患の有無があるかどうか分からない」という方については、無料の術前検査にて確認しますのでご安心ください。
重篤な糖尿病やアトピー性皮膚炎など、傷の治癒に影響する疾患がないことまた、全身疾患などの理由から医師が不適当と判断した場合
糖尿病やアトピー性皮膚炎がある場合、術後の治癒に影響する可能性があります。その他、何かご病気がある場合ICLを受けられないことがあります。詳しくはカウンセリングの中でご相談ください。
妊娠中・授乳期間中の方
小切開・短期間ではあるものの、ICL治療は外科手術になるため、妊娠中・授乳期間中の方は受けられません。
ICLはやめたほうがいい?向いている人・向いていない人
ここまでで、ICLを受けられる人・受けられない人を見てきました。次は、ICLを受けられる人の中でも「おすすめする人」と「おすすめしない人」の話をしていきたいと思います。
ICLを受けたほうがいいのか、やめたほうがいいのか、判断の材料にして頂ければと思います。
向いている人

強い近視や乱視があり、悩まれている方
近視が強いと、メガネやコンタクトがなければ日常生活もままならないという方も多いのではないでしょうか。
朝起きて、一番にメガネを探さないといけない。朝、時間がない中でコンタクトを付ける必要がある。また、災害時にメガネやコンタクトを常に気にしておかなければならない。
ICLは、こういった日々の不便さを解消し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に大きく貢献する治療法です。
メガネやコンタクトレンズを不便に感じていたり、どちらかの使用が難しい方
近視が強いと、比例してメガネが分厚くなったり、重くなったりすることがほとんどです。そういったメガネを使用していると、肩こりや頭痛につながることがあります。
また、コンタクトレンズは付け外しに手間がかかる上、きちんと手入れをしないと眼の病気にかかるリスクがある「高度管理医療機器」のため、適切なケアが必要になります。
あるいは、体質・生活的に、分厚いメガネかコンタクトのどちらかしか使用できない・どちらかは自分に向いていない、という方もいらっしゃるでしょう。
こういったお悩みを抱いていらっしゃる方には、ICLは特におすすめです。
21歳以上の方
近視の原因のほとんどは眼が奥に伸びる(=眼軸長が長くなる)ためです。眼軸長はだいたい20歳で安定すると言われているため、それよりも若い方はまだ眼の度数が安定していない可能性があります。
そのため、ICLは眼の度数が安定していることが多い、21歳以上の方におすすめです。
眼の度数が-6.00D〜-15.00Dの近視の方
ICL(眼内コンタクトレンズ)の度数の関係で、基本的には-6.00D以上の方が対象となります。
ただし、-3.00D以上-6.00D未満の中等度の近視の方や、-15.00Dを超える極度の近視の方もリスクをお話しした上で受けられる場合が多いです。ぜひお気軽にご相談ください。
乱視が-4.50Dまでの方
2024年2月現在、ICL(眼内コンタクトレンズ)の度数の関係上、乱視が-4.50Dまでの方が適応になります。
それ以上の乱視がある方はご相談ください。
45歳未満の方
一般的に、40歳ごろから老眼を自覚される方が多いとされています。そのため、45歳未満の方については、ICL治療によって得られる視力の改善が長期間持続する可能性が高いです。
また、白内障のリスクもまだ低いため、手術後の視力維持が比較的容易になります。
向いていない人

メガネやコンタクトレンズに特に不便性を感じていない方
メガネやコンタクトレンズの使用に特に不便を感じていない方にとって、ICL治療は必ずしも最適な選択ではありません。
既存の視力矯正方法で日常生活に支障がなく、快適に過ごしている場合、手術に伴うリスクを負う必要性は低いと言えます。こうした方々は、現在の状態を維持することがより適切かもしれません。
20歳以下の方
人の眼は20歳前後まで成長すると言われているため、未成年では眼の度数が安定していないことがあります。
そのため、20歳以下の方が近視治療を希望される場合、当院ではICLよりもオルソケラトロジーの治療をおすすめしています。
45歳以上の方や、すでに老眼がはじまっている・近い将来老眼や白内障がはじまる年齢に差し掛かっている方
老眼の始まりが見られる方や、近い将来老眼や白内障が始まる可能性が高い年齢の方にICLをおすすめしないのは、ICL治療による視力の改善が限定的になる可能性があるからです。
老眼が進むことで、ICLによって遠くのものはよく見えるようになっても、今度は近くのものを見るのにリーディンググラスや老眼鏡などのメガネが必要になってくることがあります。
そのため、45歳以上の方がICLを検討する際には、老眼と近視のバランスを考慮して治療計画を立てることが重要です。
もちろん、45歳を超えていても、眼の度数やご自身の生活環境次第ではICLを受けたほうが日々の生活が楽になる場合もありますので、お気軽にお問い合わせください。
また、「白内障」と言われると、なんだかすごく歳を重ねた方の病気というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、50歳の方でも40〜50%程度の方に白内障の症状が見られます。
白内障は年齢を重ねる以外にも、眼に何かぶつけたり、アレルギーなどが原因で眼をこすることが多かったり、紫外線によく当たっていたり、ステロイドなどのお薬を使用していたりすることで進行しやすいとされています。
当院では白内障手術も行っております。
なお、白内障手術を行うと、老眼(=調節力がなくなる)になりますが、遠くが良く見えるようになります(ご希望により、近くをよく見えるようにすることも可能です)。
また、多焦点眼内レンズという遠くも近くも見えるようになるレンズの取り扱いもございますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
もちろん、ご自身の希望や生活によってはICL手術を行うことで過ごしやすくなることもあるかと思いますので、年齢の観点で迷われている方はお気軽にご相談ください。
ICLのデメリットやリスクを理解した上で、メリットが小さい方

CL治療のデメリットやリスクを十分に理解し、その上で治療のメリットが比較的小さいと感じる方は、ICL治療はやめたほうがいいと言えるでしょう。
ICL治療は比較的安全ですが、外科手術のため、これまでの項目で上げたようにリスクも伴います。その利益が個人の状況に見合わないと判断される場合、他の選択肢を探ることをおすすめします。
治療前のカウンセリングや検査を通じて、ご自身にとって最善の道を慎重に選ぶことが重要です。
まとめ
特に20代や30代の方々にとっては、ICL治療を選択することで、日常生活が大きく変わる可能性があります。一方で、40代以降の方においても、個々の眼の状態や生活スタイルに合わせて検討する価値は十分にあります。
例えば、「適切にコンタクトレンズのケアを行うことが難しい」という方などは、ICL治療を受けることにより以前よりも眼を健康的な状態に保てる可能性があります。
しかし、「ICL治療を受けるべきか、それともやめたほうがいいのか」というのは、最終的には患者さん自身が決断を下すことが重要です。
当院では、患者さん一人ひとりの体の状態や眼の問題、生活環境を丁寧に考慮し、カウンセリングを通じて適切なアドバイスを提供しています。

「ICL治療を受けるべきか」について迷われている方は、ICLのメリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身にとって最善の選択を見極めることが肝心です。当院では無料でカウンセリングと適応検査を行っており、一人ひとりに合った治療計画の提案を心がけています。
もしご不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。
ICLはどうしても高額になってしまう治療のため、信頼できる病院選びも重要です。
ICL治療の病院選びで大切なのは、金額だけでなく、
だと考えます。
そのため、クリニックや病院のホームページをしっかりと確認した上で、一度カウンセリングを受け、上記を見極めることが重要だと考えます。
経堂こうづき眼科のICLにおける目標は、単に視力を回復するだけでなく、患者さんが安心して手術を受け、術後も快適な日常生活を送れるようサポートすることです。そのための第一歩として、丁寧なカウンセリングを実施しております。
また、最新の前眼部OCT「CASIA2」をはじめとした詳細な検査を、常駐している視能訓練士(ORT/CO)が行います。
ICL手術にあたっては「CENTURION® ACTIVE SENTRY®(センチュリオンアクティブセントリー)」という最新・最高級機器を使用し、熟練の術者による治療を行っています。
無料でのカウンセリングと検査を行っておりますので、迷われている方はぜひ一度ご予約の上ご来院ください。
お電話か来院にてご予約を承っております。
ICLについて更に詳しくは下記をご覧ください。
予約TEL:03-5799-7276
診療受付時間: 午前10:00-13:00 午後15:00-18:30
※木曜日休診、日曜祝日18:00まで
土日祝も診療を行っております。(木曜休診日)
〒156-0052 東京都世田谷区経堂2-1-33 経堂コルティ 2F
小田急線経堂駅すぐショッピングモール内
下記youtube動画では年間3万人以上の患者を診察している院長の上月が、対談形式でわかりやすく説明しておりますのでぜひ合わせてご覧ください。