今回は、近年増加傾向にある「子供の近視」について解説していきます。
下記youtube動画では年間3万人以上の患者を診察している院長の上月が、対談形式でわかりやすく説明しておりますのでぜひ合わせてご覧ください。
子供の近視が急増中!なぜ今問題になっているのか?
最近、子供たちの近視が急増しています。皆さんは小学生の時にメガネをかけている子はどれくらいいましたか?
私の時代では、中学生や高校生になってから近視になる人が多かった印象です。しかし、現在では、小学生でも多くの子供が近視に悩まされています。
その理由の一つとして、2020年以降のコロナ禍で小学生にタブレットが配られるようになり、画面を見続ける時間が大幅に増えたことが挙げられます。また、スマートフォンの普及も大きな要因です。親が目を光らせていても、子供たちはスマホを隠れて見ていることが多いです。
近視の原因と予防策
近視の主な原因とは?
近視の原因は主に「近見作業」、つまり物を近くで見る作業にあります。
もちろん、遺伝的な要素も影響しますが、近くで見る作業が続くと、どうしても近視になりやすくなります。特にタブレットやスマホを長時間見ることは、子供の目に大きな負担をかけます。
他にも、コロナ禍で外遊びが減ったことも理由のひとつとされています。1日2時間程度外遊びを行うことが近視予防につながるという研究結果が出ています。
ロート製薬「こどもの近視」より引用
https://jp.rohto.com/learn-more/eyecare/all/myopia/control/
日陰でも効果があるとされていますので、日陰で遊んだり、日なたではつばのある帽子や日焼け止めを塗るなど熱中症対策をしましょう。
眼鏡はいつ作るべきか?
学校の検診で近視と診断され、眼鏡を作るように言われることがありますが、必ずしも日常生活で眼鏡をかける必要はありません。重要なのは、子供が黒板を見る際に視力が足りているかどうかです。黒板が見えづらい場合は眼鏡を作るべきですが、普段の生活で困っていなければ、必要なときだけ眼鏡をかけるという対応で問題ありません。
近視の進行を予防する方法
近視は一度進行してしまうと、元に戻すことができません。近視の進行を抑えるために重要なのは、「物を近くで見ないこと」です。本を読むときやゲームをするときは、姿勢を正し、できるだけ距離をとることが大切です。
1時間に5分〜10分程度は休憩をいれることが大切です。
特にゲームの場合、手元でプレイするのではなく、テレビ画面に映して距離をとって遊ぶことで、目への負担を減らすことができます。また、スマホで動画を長時間視聴するのではなく、休憩を挟んだり、テレビ画面で見るようにすると良いでしょう。
進行を抑えるための治療法
現在、近視の進行を抑えるための治療法として、以下の方法が有効とされています。
オルソケラトロジー
夜間に装着するコンタクトレンズで、寝ている間に目の形状を矯正します。近視抑制効果があるだけでなく、すでに近視が進んでいる方については朝起きるとメガネなしで過ごせるようになります。
レッドライト治療
最近、最も効果的とされている治療法です。低出力の650nm赤色光を用い、1日2回、1回3分間覗き込むだけで近視抑制効果があります。
マイオピン(低濃度アトロピン)
近視の進行を抑える目薬です。
累進屈折力レンズ眼鏡や多焦点コンタクトレンズ
近視抑制効果が期待できる特殊なレンズです。
下記に効果の比較表をまとめましたので参考にしてください。

近視の放置が失明に繋がる可能性
近視が進行すると、緑内障や網膜剥離などの合併症を引き起こし、最悪の場合失明に至ることがあります。
特に強度近視の場合、リスクはさらに高まります。日本でも今後、強度近視による失明が増加する可能性があると予測されています。
まとめ-子供の視力を守るために-
近視の進行を抑えるためには、まず「近くで物を見ないこと」が最も重要です。タブレット作業などが必要になっても、1時間おきに5分〜10分程度の休憩をとりましょう。
また、必要に応じて眼鏡を作り、適切なタイミングで使用することも大切です。進行してしまった近視については、上述の治療法を検討するのも一つの方法です。
子供の視力を守るために、日常の生活習慣を見直し、近視の進行を防ぐための対策を講じていきましょう。
下記youtubeでは院長の上月が対談形式で更にわかりやすく説明しています。今後の励みになりますので、よろしければチャンネル登録と高評価をお願い致します。
お子さまが近視の兆候を示している場合、軽度であっても進行する可能性があるため、放置せず注意が必要です。
当法人では、経験豊かな視能訓練士がサポートいたしますので、視力回復や視力矯正治療に関心がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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一般診療は予約を行っておりませんので、直接ご来院ください。
上月院長のいる日に来ていただけますと近視治療に関して詳しいお話をさせて頂くことが可能です。上月院長の出勤日に関しては下記のカレンダーを参照ください。
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